VAストリッパの扱いについて。
よく、速く作業をしようとして工具を引っ張る人が多いのですが、これでは電線を引っ掻いてしまって施工ミスになったり、かえって手間取ったりすることがあります。
基本工具は動かさない
挟んで外せばあとは手で剥けるのです。よく失敗する例で見受けられるのが、工具と電線が直交していないケースです。
写真のように斜めに挟んでいたのでは、綺麗に剥くことはできません。
いちいち確認しなくとも直交するように挟めるように練習しておきましょう。
そしてくどいですが工具側は動かさない!
とはいえ、毎回挟んで外しての繰り返しでは時間的ロスがバカにならないですね。
こういう時は、工具は動かさずにケーブルを引くようにします。実際にはケーブルを持った手の親指で、VAストリッパを押してやる=電線が引っ張られる という感じです。
この時の注意点として、いっぱいに握りこんだところから少し刃を浮かせます。
写真のタイプの工具ですと、バネが仕込まれていますので、これの調整で良い開き具合を作れます。ない場合は内側から指で浮かすように作業します。
中指が内側、薬指が外側になるように柄を挟むと調整しやすいと思います。
次に親指で押す位置ですが、バツ印のような位置ではストリッパーが傾いてしまうので良い結果はでません。
次の写真のように、ケーブルが挟まれている根本を狙いましょう。これなら傾くことなく作業ができます。
また、押すというよりかは爪の先をVAストリッパーに押し当てて起こすといったニュアンスのほうが近いかもしれません。
この作業で、1cm程度被覆がずれた状態となりますので、あとは手で残りを剥ぎ取ります。間違っても工具で挟んだまま全部取ろうとしないでください。
ストリッパの鋭利な刃で電線を傷にしてしまいますよ。
これをマスターすると、電線の剥ぎ取りは格段に早くなりますし、1.6mmの絶縁被覆用の刃が2個のタイプでも3本まとめ向きなんて小技も使えるようになります。
例えばこのタイプですと、1.6mmと2.0mmが各2個づつしかありません。
1.6mm−3cを一度に剥く場合、1.6mm×2+2.0mmに絶縁電線をはさみます。
ケーブルを持った手の親指を2.0mm用の穴近くに当てるようにして、前述の方法で剥ぎ取ります。
これで3本同時剥きが綺麗にできます。
ストリッパの刃を少し浮かすことを忘れないで下さい。
また、おした時にVAストリッパが傾くと、銅線露出部分の根本に刃痕がつきます。これも要注意です。
十分な練習をしてから実践に移してください。
写真がいくつか天地逆ですね。すみません。差し返しませんので脳内変換して参考にしてください。写真の天地を修正しました。
スラッグ設定ミスって切り替えたんですが、ブログ村のリストから辿れなくなってしまいまして、リダイレクト用のページをダミーでおこしました。(しばらくしたら削除予定)