実技試験と同程度のオリジナル課題(難易度低)を作ってみましょう。単線図は以下のPDFファイルを御覧ください。詳細部分は実試験の施工条件に準じます。
自宅に材料、器具があまりなかったので、知人Aさんのところへお邪魔して器具等をお借りしました。なので回路も簡単なものになりましたが、第1回としてはこんなところでしょうか。
施工時間の目標は20分でチャレンジしてみてください。支給される配線の長さは出していませんので各自計算してください。露出器具で5cm、VVFジョイントボックスおよび連用取付枠の部分で10cmを加算すればいいと思います。慣れてくれば接続部は8cmでお釣りもでますが、本試験での配線支給も10cmで取れるようになっていると思います。(試験の時は全長を必ず確認して下さいね)
複線図なしでも十分施工可能な低難易度ですが、失敗しないためには必ず書くようにしましょう。図だけなら1分も掛からずに書けますね。施工条件を入れても大して時間を必要としないでしょう。条数が5本のところはどの器具に2cを用いても構いませんが、3路回路の渡りにしたほうが間違えにくいかな?
この記事では複線図は載せませんが、難しくはないのでチャレンジしてください。
ランプレセプタクルの加工
メーカーによって、VAストリッパの頭に輪作り用の突起が付いているものもありますが、これらやラジオペンチで施工すると輪の終端が直線になってしまい、ネジの頭からはみ出したりしやすいので、電工ペンチでの施工をおすすめします。作り方は検索するといくらでも出てきますので割愛します。
作業の効率化のために、実際に輪に曲げるまで(クランクを作り切断)は2本一度にやってしまいましょう。
被覆を指1本分残して剥ぎ取ります。
2mm程度の隙間を開けてペンチで絶縁被覆2本の断面と平行にはさみます。
輪を作るときの癖で若干異なりますので、ご自身の隙間を見つけてください。
この部分が輪作りのクビの部分になります。あまり短いとネジ止めした時に被覆が噛みこんでいるように見えますので注意ですね。
2本同時に曲げます。
慣れたら次の曲げもこれと同時にやってしまいましょう。ワンアクションでクランク2本が出来上がります。
電工ペンチの刃は少し奥まっていますので、この距離を使って少し残すように切断します。ペンチに当てながらで丁度いいと思います。
この最後の曲がりが、輪の端っこの曲がりになりますので、けっこう重要です。
輪が上手くできたらレセプタクルに取り付けますが、上手くいかないからといってむやみにペンチで煽ったりしないようにしてください。側面(ネジ止めのあとで見える部分)に傷が入らないよう要注意です。
また、多少いびつでもネジで隠れますが電線が見えない位置を探るのがけっこう手間です。きれいな輪が作れていればこんな苦労は要りません。
講義では輪作り千本ノックと称して(実際は数十本程度です。電線もったいないし(笑))かなり形の良い輪を目指してもらってます。
貫通部からシースがでていないと、その部分で絶縁電線を保護していないことになるので欠陥を取られてしまいます。また、極性間違いはもちろん輪の向きも大事です。時計回りに全周の3/4以上かつ、重ならないように注意しましょう。真上から見てネジの頭から銅線が見えていないかもチェックしましょう。
器具によってはWの刻印がないものもあります。その場合は口金の形状で判断が可能です。むしろ、老眼持ちの私は刻印は探さずに形状で判断していますが、そのほうが早いですよ。(笑)
スイッチの取付は次の記事でご紹介します。
ピンバック: 第二種電気工事士 技能試験 オリジナル想定問題関連の記事を追加しました。 | 訓練校講師のあれやこれや