第二種電気工事士 sample課題の作成−3

第1回 第2回  の続きです。

防護管の取り付け

20140721_142227_011 20140721_142443_012 20140721_142956_013 20140721_143119_014 20140721_143601_015メタルラス張り部分に防護管(VE管)を取り付けます。うっかり取り付けを忘れて結線してしまわないように注意しましょう。

今回は器具が施工省略なので、最悪後から気がついてもなんとでもなりますが、器具も繋いで結線も終わった後で気がついたりしたら、大きなタイムロスです。

写真のように、3cm程のところで指でしっかり押さえます。

しっかりと2周分巻きつけます。ここが緩いとあとがグズグズです。

VVFケーブルの場合、薄い側に撚りを持ってきたほうが綺麗に施工できますし確実です。

 

1個目の縒りが大切です。

水平になるように寝かせてしっかりと一つ目のコブを作ります。

これができてしまえば、あとはそんなに力を入れずにコヨリを撚るように巻き上げていけばOKです。

 

基準はケーブルに2周巻きつけて、コブが4山以上です。

 

 

 

完成はこんな感じに。

間違ってもペンチで捻ったりしないでください。バインド線がシースに食い込んで、ケーブルの破損と判断されるかもしれません。はじめのひとコブをしっかりと撚れば、手で十分に固定できます。

防護管の位置はVVFジョイントボックスに近づき過ぎないようにしましょう。ボックスは支給されませんが、防護管がボックス内に入り込むような位置は避けておきましょう。

接続工程

20140721_144017_016後は、課題通りに結線して完成です。

できるだけ綺麗に収めましょう。

見直しの時もチェックがしやすいですし、グチャグチャな仕上がりではあちこちいじくりまわされて、配線の折れや抜けでも起ころうものならもったいないです。

結線のやり方は、人それぞれだと思います。ちなみに私は末端から組んでいくやり方ですが、これは初心者の方にはお勧めしません。

複線図を書く手順通りに組んでいくのが、イメージもしやすく間違えも起こしにくいでしょう。

慣れてきて作業に余裕が有る方なら、リングスリーブの打刻が上から(表から)見えるように、特に負荷へ渡る線は負荷の方向に揃えてあると、試験官もチェックがしやすいですね。

リングスリーブ

リングスリーブは、圧着のたびにサイズと打刻マークを確認しましょう。

1.6mmは2Sq、2.0mmは3,5Sqで換算します。第二種電気工事士の試験では大スリーブは扱いませんので、

  • 8Sq以下は小スリーブで打刻は小
  • 但し、1.6mm×2本のみの場合は打刻を●とする
  • 8を超えた場合は中スリーブを用い、打刻は中

参考までに、2.6mmは5.5Sqで換算し、14位上は大スリーブで打刻は大です。ただし、2.6mm×1本+1.6mm✕1本は6.5Sqで小スリーブの計算になりますが、これは、面積ではそうなのですが直径で小スリーブに入りませんので、中スリーブを用います。

試験では、リングスリーブは圧着したら先端を切りそろえて終わりです。

先端を叩いて潰すというのは必要ないですよ(笑)

しかし、本来は絶縁保護が必要なために絶縁ビニールテープを巻きつけます。このため、スリーブ下の絶縁電線の長さ(銅線を剥いた端からシース端まで)2cmを切った場合は欠陥となります。せめて3cmは確保できるようにしておきましょう。

差込コネクタ

現場では、メーカー名からワゴと呼んだりもしますね。(もちろん他のメーカーの物もあります)

差込コネクタは、絶縁テープによる保護が要りません。

その代わり、コネクタの外に銅線が露出してはいけませんし、試験で使用されるタイプのものは先端の状態が透けて見えますから、しっかりと奥まで入れましょう。また確認も怠らないでください。

失敗した場合に、コネクタは再支給されれます。(試験時に確認して下さい)

抜くよりも、切断して入れなおしたほうが早いので、試験官に申し出て、再支給を受けるまでの間はボーっとせずに他の作業を進めたほうがいいでしょう。

抜いて再使用する場合は、銅線に傷が入っていますからそのまま使用せずに、線を剥き直すようにしてください。

 


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