第一種電気工事士の26年度筆記試験も近づいてきましたね。
受持校では第二種電気工事士までのカリキュラムですが、第一種電気工事士を受験される方も少なくありませんので、参考までに昨年度の第一種電気工事士 筆記試験の解説を簡単に取り上げたいと思います。
鑑別や配線図問題については割愛する予定です。(気が向いたら載せますね)
試験問題は試験センターからダウンロードできますので、各自ご用意ください。
今回は問7まで。
※続く問題は、加筆して行く予定です。
後に固定ページへ移動予定です。
問1
平板電極間の電界の強さ=電界強度を問われていますので、E=V/dで求められます。
∴ 電圧Vに比例する(ニ)が正しいとなります。
静電容量や電荷量、エネルギーを求める式もおさえておきましょう。
問2
これはやさしいですね。
3ΩとRの並列部分の全体の電流は6Aです。また、電圧は電源から出た部分の(並列部分でない)3Ωと1Ωとで分圧された残りですから12Vです。
並列部分の3Ωに流れる電流は、上記より4Aと求められますから、Rに流れる電流は2Aで答えは(ロ)です。
問3
第二種電気工事士では、コンデンサやコイルもリアクタンスとして単位Ωで示されていますが、問は静電容量で与えられています。
直列につながったコンデンサCの合成静電容量は和文の積、または逆数の逆数により、C/2と求められます。容量性リアクタンスとすると1/πfcとなりますね。オームの法則に当てはめて、電流Iを求める式はπfcvとなり、答えは(イ)です。
問4
回路に流れる電流は10Aと求められますので、さらに抵抗Rでの消費電力は800Wです。
10分=600秒なので480000Jと求められ、単位を揃えて480kJの(ロ)が正解です。
問5
全皮相電力を聞いています。つい消費電力で答えないように注意してください。
(V2/Z)×3相ですから、3V2/5で (ロ)が正解です。
問6
平衡負荷ですので中性線には電流は流れません。
第二種電気工事士では、この手の問題では、負荷の力率は考慮せずに済みました。
電線1線あたりの電圧降下Vは、Vs-Vrで求められますが、VsとVrの角度差は一般には小さいため、近似値としてV=I(rcosθ+xsinθ)で求めます。
この問の電線路には抵抗成分しかありませんので、xsinθは0です。
∴電圧降下は4Vと求められますから、答えは(イ)の104Vです。
問7
P=√3×VIcosθより、1線あたりの線電流を求めます。→50/√3
3I2Rから250Wの(ハ)が正解です。
とりあえずここまで。