タイトル通りですが、工事写真とかではありません。
しかも飲みに出かけたついで写真です。(苦笑)
最近、誘導灯の後ろ側に板が取り付けられているのを見かける機会が増えていませんか?
写真はB級の高輝度避難口誘導灯です。
取付面がドア上の板になっていますね。
蛍光灯タイプのB級誘導灯は、このリニューアルプレートよりも若干小さい大きさです。
誘導灯を改修した際に、高輝度タイプですと蛍光灯のタイプに比べかなり小さくなります。これは輝度が高いために面積が小さくて済むためですが、器具裏の開口部や壁クロスの汚れが目立ちますから、これらを隠すためにリニューアルプレートを接地して、そこに新たに誘導灯を設置するわけです。
では、最近見かけることが多いということは改修が増えているということでしょうか?
改修する場合、器具の劣化による交換や設置基準による等級の違いでの交換、用途の違いや建物の構造変更による交換などが考えられますが、以下の消防法改正による要因も多いかと思います。
平成21年9月30日に「消防法施行規則等の一部を改正する省令」(※1)
「誘導灯及び誘導標識の基準の一部を改正する告示」(※2)が公布され、高層ビル、大型商業施設など、大規模・高層の防火対象物は停電時の移動距離の長さを考慮し、安全な避難を誘導できるよう長時間形(60分間タイプ)の誘導灯の設置が義務付けられ、また設置業務範囲が拡大されました。
※1 消防法施行規則等の一部を改正する省令(平成21年9月30日総務省令第93号)
※2 誘導灯及び誘導標識の基準の一部を改正する告示(平成21年9月30日消防庁告示第21号)
平成23年6月17日に「消防法施行規則及び危険物の規制に関する規則の一部を改正する省令」(※3)が公布され、誘導灯の非常電源を60分間以上が義務付けられている防火対象物で階段通路誘導灯の代替として設置している非常灯も長時間形(60分間タイプ)への置き換えが義務付けられることになりました。
省令が施行される平成24年12月1日以降は誘導灯に続き、非常灯も長時間形(60分間タイプ)へ移行し、平成26年12月1日からは完全義務化となります。
※3 消防法施行規則及び危険物の規制に関する規則の一部を改正する省令(平成23年総務省令第55号)